じっと手を見る午前2時

観たもの見たもの読んだものなどの備忘録です。

髭切膝丸双騎出陣2019 感想

 今更感溢れてますが、備忘として書き殴っとこうと思います。
 レポや考察ではないので主観盛り盛り、恐らく勘違いも盛り盛りです。御了承下さい。



<1部>

 Twitterにも書き散らかしたんですが、まずはこの曽我兄弟の仇討ち時期と同じ年頃の2人でこの演目をありがとな!!!!って気持ちでいっぱい…。
 髭切・膝丸じゃないね???ってので初見はびっくりしたんですけどwww 
 え、その可愛いピンクの水干のあなた達は誰…三浦くんと高野くんの顔してる…え、三浦くん…??高野くん……???髭切と膝丸…??!おデコ…!!ってのが多分1秒くらいで脳裏を駆け巡ったんですけど、そんな驚きも吹っ飛ぶ美貌×2。
 しかも次の瞬間「あにうえ〜〜〜お待ちくだされ〜〜(めっちゃ甲高い)」で更に吹っ飛ばされたし!!笑 
 もう髭切・膝丸だろうがなかろうがこの美しさの前ではどっちでもいいわ…と開始数分でひれ伏してました。
 いやホント仮面捨てた後の2人のお顔まじ美し過ぎない???双方眼差しが強い……。
 三浦くんは仮面投げてるとこがめっちゃ上に立つ者ですって顔してるし、高野くんは凛々しく苦難に立ち向かいそうな顔してる…。語彙が来い。

 私、特に高野くんの顔立ちがとても好きな系統のお顔なんですけども、2.5やってくれてありがとうねぇ…と思うのがメイクバリバリの姿が見れるとこでしてね…。
 特にとうらぶは刀剣男士ということでどれだけ耽美になっても いやだって美しい刀だよ??人外だよ?? みたいなとこがあって2.5と相性抜群だと思うんですけど、元々美しい子を浮世離れした感じに盛ったらそら美しいに決まっとるわい、っていうのを今回再確認しました。
 だってどの場面のどの瞬間もひたすら美しく綺麗で、幼い頃は愛らしく、成長するに連れて凛々しさを増し…と絵面完璧じゃないですか???

 そして歌。
 らぶフェス2018の時もつはものやらぶフェス2017の時より上手くなったな??と思ってたんですけど、それぞれまた更に上手くなってる上に互いに相手の声に自分の声を程よく寄り添わせていて、何この奇跡の組み合わせ??!ってまたひれ伏してホントこの2人をキャスティングしてくれてありがとう!!!と、もう何度目になるか判らない感謝を今回も捧げました。

 ラジオで高野くんだったかな?双騎への意気込みを訊かれて、二人で一つになれたら強いのかな、みたいなことを言ってましたけど、まさにそれでしたね…。めっちゃ強かった。さすが二振一具。
 あと出典は忘れましたが、つはものの時に劇中で一番好きな曲は?という問いに高野くんが「散るは火の花」を挙げてて、理由として細部は正確じゃないですが全員でハーモニーを作っていくのが気持ち良かったから、的なことを言っていたのを今回の公演で思い出しました。
 この回答見た当時は判りやすくポップな2部曲や自分のメインの曲じゃないし渋いの選んだな〜と思ってたんですが、声を合わせて一つの曲を作り上げる快感という点では確かにこの曲が一番だったろうな…と今になって大きく頷けたり。

 で、今回の双騎。2人の声の良さはそのままに、でもお互いの声に添わせ……って言うかたまに今あなた達どちらのパート歌いました??みたいな寄せ方をしてる箇所もあり、お互いがお互いの良さを吸収して添わせるところは添わせ、違いを際立たせるところは際立たせ、みたいな感じになっていて、短い期間ながらもお互いをよく観察して声を合わせたんだな!って……。いやダンスや殺陣の振りもあるし台詞覚えるのもあるのによくぞ…。

 今まで2人だけの歌唱は「双つの軌跡〜となり〜」と「Just Time」しかありませんでしたが、今回は1部も2部も2人の為の楽曲ばかりで、しかも1部曲は幼な子から青年までの歌い方の多様性が味わえる…。え、今振り返ってもめっちゃ贅沢ですね???
 そして此処まで書いてまだ1部の内容に殆ど触れてないという…笑
 埒があかないので曲目リスト順に感想を述べてこうと思います。
 因みに私の曽我物語知識は双騎サブタイトル発表時点で概要は知ってる、歌舞伎の演目として人気なのも知ってる、あと箱根神社に薄緑丸があるのも知ってるよ、くらいのレベルでした。

・M0『瞽女のしらべ』
 加納幸和さんが参加されることが発表になった時、私は寡聞にして加納さんのことを存じ上げなかったんですが、加納さんを呼んだということは刀ミュは本気で時代劇をやろうとしてるんだと思う、というどなたかのツイートを拝見してなるほどなるほど?と思ってたんですが……ほんっとうに凄かったですよね。圧巻。
 千秋楽ライビュに一緒に行った友人が1部終了後にこの人には別料金要るのでは…??って話したくらい。
 瞽女と母と別当とをシームレスに行き来するその姿は素晴らしく、此の世ならざる者感もあり、舞台に奥行きを与えていたと思います。
 物が語るゆえ物語、というフレーズに説得力が出ました。
 あの雨音の中、明々暗々と謡いつつスロープを歩き降りて来るだけで今から尋常ならざるものが始まるぞ、という緊張感がありましたよね。

・M1『私が語るべきことⅠ』
 瞽女の背後に並ぶ封印された木偶人形のような2人。黒子のような、ミュージカル「エリザベートの」トートダンサーのような死の概念の擬人化のようなアンサンブルの皆さん。
 この絵面に撃ち抜かれない和モノ好きオタクいる??って感じでしたね…。
 ここの解釈は色々あると思うんですが、私の中で一番しっくりきたのはモノとしての髭切、膝丸の器に曽我十郎、五郎を降霊させた説ですかね。
 この時点で髭切、膝丸は意識はありつつ曽我兄弟に身体を貸している、みたいな。
 髭切と膝丸は刀であるゆえ当然両親はありません。そんな彼らが父母への親愛を表現しても上っ面を撫でた「演技」にしかならないのでは?というのと、盲目の女性の職業は瞽女の他にイタコに代表されるような口寄せ巫女が定番だったから、というのが理由です。

 瞽女であり口寄せ巫女である彼女が名を呼んだ瞬間に曽我兄弟が髭切と膝丸に降ろされたのかな、と。

 曽我兄弟はただの霊ではなく、今は神社に祀られてますしね。

 仮面のまま操り人形のように踊る姿はホント2人とも色々活躍してるけど基本はダンサーなんだな、と思いましたし、音楽と相俟ってどんどん高揚してく感じが凄く良い。
 そして外される仮面、露わになる前述の美しい2人の相貌、何これいきなりクライマックスだ?!

・M2『いちまんとはこおう』
 からの、「ついて来い筥王!」「はにうえ〜〜〜〜」で待ってその声何処から出て???!で目を丸くしてる間にも可愛い2人の手繋ぎ踊りが…え、可愛い……何これ可愛いんですけど?????!
 凄い、八頭身の合法ショタに慄くしかありませんでした。八頭身なのに2人とも幼な子に見える。
 初日観劇の方から筥王は最初はここまで高い声ではなかったと聞いて、その辺の変化も生きた舞台の醍醐味だなと思いました。
 対する一万はもうおデコに釘付けでした。

 だって三浦くんの秀でた眉丘からスッと鼻の付け根に掛けて窪むあの曲線、彫刻のような美しさじゃないですか…。

 ポンパにしよう!って思い立った人ありがとう…筥王のぱっつん前髪もありがとう。

 1時間の間に髪も衣装もあんなに変わると思ってませんでした。

・M3『遠き雁が音Ⅰ』
 2人ともあまりにお母さん思いの出来た息子達過ぎて、子供にあんなん言われたらお母さん幸せ過ぎて泣いちゃいますよ…。
 兄上のデコツンが意外に力強くてちょっとドキドキしました…笑
 まあ、その後兄の手を振り払う弟もやたら剛力でしたけど……(舞台だから動作が大きいだけですよ…)
 演技的には、可愛い子供の筥王は演じやすそうですが、子供だけど兄だから少ししっかりしてる一万は加減が難しそうな印象ですが、違和感なく演じてて良いな〜って思ってました。
 ずっとこんな仲良し家族でいて欲しかった…。

・M4『もういちど もう二度と』
 工藤祐経、絵に描いたような悪人キャラでいっそ清々しい感じになったな…と思いつつ。演じるの楽しそう。
 工藤祐経側にも事情はあったんですけど、曽我兄弟の主観が多分に混じってるのでこうなったんでしょう。現実的には尺とテンポの都合かな。

 過去の幸せをもう一度、と願う弟と起こってしまった現実の先を見据える兄の対比が痛々しい。

 涙声で歌う高野くんの変幻自在さが凄い。
 三浦くんは悲しみを押し殺した「この無念 晴らしてみせよう」のあの抑制的な声が好き。
 2人の後ろで念仏を唱えている加納さんの声がまた良いアクセントになってるんですよね…。
 筥王の「恋しい」と一万の「この無念晴らして〜」の歌声が似てて、互いの表に出てないもう一つの感情としてクロスしてるっぽく聴こえるのは演出なのかたまたまなのか判らないですけど、作曲のYOSHIZUMIさんも作詞の浅井さやかさんも双騎に限らずですけど神ですね。

・M5『遠き雁が音Ⅱ』
 母上の再婚に心理的に取り残された一万、筥王のもうお互いしかいない閉じていく感じ、とても大好物です。理解者がお互いにしかいない仲の良い兄弟最高…。

 泣いてたのに兄上に涙拭われるとすぐ笑顔になっちゃうんですよ筥王。
 あと、膝をついた弟の肩に立った兄が手を置く図、2部の『Kizuna』だったかな?でもやってて、1部2部は別物に見えてその実ちゃんと地続きなんですね。

・M6A『ひたむきな花~寄り添うべきは…』
・M6B『ひたむきな志~寄り添う心』
・M7『私が語るべきことⅡ』
 無念を晴らすべく剣の稽古に励む兄、花を摘む弟それぞれにつきまとう死の影って感じのアンサンブルの皆さん。この演出も凄く好きです。
 あの前髪の長くて無個性無感情な何にでもなれるアンサンブルのあの統一デザインも好き。

 しかしこのお花摘んでた愛らしい筥王くんが後にややオラついた荒武者になるなんて…と最初は驚いたんですけど、別当とのやり取り見てると割と元の性格はやんちゃなお調子者だな??笑
 虫を着物に擦りつけられた時の別当の反応が好きです。

・M8『あやなす音』
 曲自体もとても好きですが、この一緒に歌っているけれど違う場所にいる、季節がどんどん過ぎていく、多くの人とすれ違う、けれどお前はいない、という演出がとても良くてその中で2人が子供から大人に姿を変えていく様がとても美しかったです。
 初見時はいつ姿変わったのか気付けなくて何が起こった?!状態でした…笑
 三浦くん拘りのお団子解くとこをもうちょいしっかり見たかったな!と思いつつ2人ともを見たいので目も画面も足りない状態でしたね。
 1部のそれぞれのフューチャリング映像も円盤特典に付けてくれ…。
 十郎は仇打ちの誓い、なのに対して十郎は兄上との誓い、で兄主体っぽく一見聞こえるのに後半では「覚えている 確かに交わしたあの契り」と兄の方が言葉が重くなってるな??!というのがびっくりポイントでした。お互いがお互いを支えるよすがなのだな…。

・M9『巣立ちの舞』
 兄弟の再会…!
 あの五郎の読経がいい声過ぎて自分の葬式で流して貰いたいので音源化してくれ!!と思ったのは私だけじゃないと思うんですけど、いい声でしたね…。ほんの20分?30分前に「はにうえ〜〜」って言ってた人と同じ声とは思えぬ美声。
 目元の見えない笠に黒衣、錫杖と衣装も完璧で。
なのに相手が十郎と知った途端にぴょんこぴょんこ跳ねちゃうのがとても可愛くて!
 その後すぐはしゃいだ自分を取り繕うように厳しく兄者呼びするのも益々可愛いわ…。
 仏の道を訊かれて「あん?」って応じるあの声のトーンがややガラ悪くて好きです。
 あ、あと十郎が普通の袴で五郎がたっつけ袴なのも好き…。いやもうさっきから好きしか言ってない。語彙の欠落…。

 別当から授かった膝丸、暗くて見え難いけど母との別れのシーンで後ろに兄の刀と一緒に掛けて置いてあるよ、と教えて貰ったのですが、そうなると刀の膝丸は母と曽我兄弟の別れの場に在った、という側面がここで補強されたと取れるんですよね。この場面に刀は不要なので、わざわざ置いてあるということはそこに意味がある…。

 「巣立ちの舞」の時の2人の陣羽織のサイドにこのプリーツを置いたデザイナーの小原敏博さん、まじ天才ですよね…。2人の舞に合わせてひらめく様が本当に優美。
 そして流れるようにしなやかな十郎の舞に対して五郎のきびきびとした動きの剛の舞。
 歌声は剛柔逆なのも本当に対という感じで素晴らしくもうここに至っては五体投地ですよね。美しさが極まってる…。
 そして最後のハモリ部分は十郎が上、五郎が下の音を歌ってると思うんですけど、歌い方の寄せ具合、声の溶かし具合が凄くて兄弟の志しと想いの一致を感じました。
 千秋楽の十郎の荒ぶって捲れ上がった右袖があまりに綺麗に捲れてて、たまたまだとおもんですけど絵的に美しくて偶然の神様ありがとう…。

・M10『再びの雁が音』
 仇討ちに赴くに当たって十郎は袖の括り紐で袂をたくし上げてるのが袖括りの本来の使い方をしてて良いですね…。最初は襷かな?と思ったんですが背面見たら違ってた。目尻の朱の化粧は歌舞伎の曽我十郎の踏襲。
対する五郎のむきみ隈も歌舞伎の曽我五郎の踏襲ですね。諸肌ではなく片肌脱ぎなのは絵的なバランスかな…。
 いやもう、歌舞伎役者でもなければ舞台で隈取り姿を見ることなんてそうそうないと思うんですけど、見せてくれてありがとうございます…。
 若く美しいお顔にこのメイク、この髪、この衣装…。もう和風耽美の極致ですよね。

 そんな美しい2人が本懐を遂げて瀕死の体ながら喜びを分かち合うところ、五郎の頰に手をやる十郎の仕草が筥王の頰に手をやる一万の仕草と同じで…。兄弟尊いな……。
 十郎の指で五郎の隈取りがひと筋乱れるのとか、ぼたぼた落ちる汗が涙のように見えるだとか、この辺は映像作品ではなく舞台ならではですね。
 兄弟ただ折り重なって死ぬのではなく、兄の身体を地面に付けないよう自分の身体を下に置く弟とか細かい部分に2人の関係性が見えるのも本当に良かったです。
 曽我兄弟と髭切、膝丸の2組の兄弟の理想の最期を見せたのち、またモノに戻ることで収束する物語はまさに物が語ったお話だったと思います。

 G線上のアリアはヴァイオリンのG線のみで演奏出来るのが通称の由来ですが、え、まさか源氏のGで駄洒落で使ってる…?とか一瞬思ったんですけど真相やいかに…。
 誰でも知ってる追悼の定番曲でもあるので曽我兄弟の鎮魂の意味もあるのかな、と思いつつ。ちょうど公演期間も仇討ち決行日と近かったですしね。


<2部>


 あの、ちゃんと演出だと理解してるんです。
 2人は演出通りにキャラを演じつつ歌って踊ってのパフォーマンスをしてくれてるんです。
 それを理解した上で言うんですけど、この兄弟お互いを好き過ぎじゃない?????いや、知ってたけど。
 つか兄者、弟が気付いてないところでめっちゃ真顔で弟見詰め過ぎじゃない????凄い執着をありがとうございますって言うかもうそもそも1部の任務からしてつはものの時に箱根に行ってみて、もしそこに自分が存在していなかったらどうしよう…という不安を覚えてしまった膝丸の為のようなものじゃないですか。
 まあ、髭切より不確かさに勝る膝丸の存在が確かになれば自動的に髭切の存在もより確かになるので自分の為でもあるんですけど、五郎だけ生き延びて頼朝と対面のち斬首という従来の曽我物語を踏襲すればそこで明確に頼朝の持つ髭切と五郎の持つ膝丸は再び邂逅した、と明確にできるのにそれをせずに兄弟は折り重なって共に息絶えた、と刀の自分達の邂逅より兄弟の理想の終焉を見せることを選んだ辺り、髭切はきっと審神者が用意したであろう脚本に口を出してると思うんですよね…。
 劇中でこれだけ頼朝の名前を出しとけば兄弟亡き後は回収されて髭切膝丸は再び相見えるってわざわざ形にして見せなくても判るでしょ?みたいな。
 どうせやるなら曽我兄弟が迎えられなかった理想の終焉(自分達の理想の終焉でもある)を…という膝丸の存在を確かなものとして補強しつつ曽我兄弟を鎮魂する欲張り仕様になってるのはその所為かな、と私は捉えたんですけど、それを踏まえてのあのガン見、あの真顔、と見るとホントお兄ちゃんのほほんと見せ掛けて執着が凄い。
 もちろん個人の解釈なので演出の意図は全く違うかも知れませんが、私の目にはそう見えました。強めの幻覚です。

 こちらも御覧の通りとっちらかっていくので曲目ごとの感想形式で。

・S1『クロニクル』
 白黒ゴシック衣装!!レース増し増し!!!!
 2次創作の吸血鬼パロで見たことあるやつだ???!ってなりましたよね。リボンが紫なのは源氏の竜胆紋由来かな?
 スパンコールついてるし重そうな衣装ですが2人とも華麗に回って跳んで凄い…(小並感)
 めっちゃ好きな曲調です。
 髭切の「四肢に絡みつく」「脳裏にへばりつく」のとこの歌い方がちょう好き…。
 あと、膝丸が膝をつくと傅く従者っぽくなるのに髭切が膝をつくと膝ついてるのに惣領感滲み出るの何なんでしょうね…。

・S2『Surrender』
 振り付けが可愛い!踊る側からしたらめためなハードだと思いますが…2人ともこんだけ動いてよく歌えるな??
 あと何回見ても我が目を疑うんですけど何故客席そっちのけで互いにファンサし合う…??? え、どういう演出????投げキッスに??指差し??何してんの君ら……???
 いや向かいから見たら投げキッスではないのかも知れんけど???私の目はちゃんと見えてるのか不安になりますね…。え、どうなの???
 タイトル発表されるまでずっと「I surrender」じゃなく「愛されんだ」だと思ってました。自信満々か?兄弟仲良し相思相愛なのは知ってるわとか思ってごめんなさい…笑


 トークは膝丸の姿で筥王の声が出てくると脳が!!混乱する!!!
 弟の為なら今回みたいな任務もこなすけど(これ、今回の任務の発案には髭切が噛んでると思ってるので)その弟の頼みでも自分が不要だなと思ったことは一切やらない兄者、めっちゃ解釈が合う…。

 向こうでもやってあげなよ、とか言うのに自分は一切やらないナチュラル惣領。
 やらないよ?って言う前に溜め息ひとつ吐くの良い…。
 取り敢えずミュの髭切は弟の名前は全部覚えてるけど忘れたと嘯いて敢えて呼ばないやつだな、と思いました。弟の逸話を等しく受け入れるなら一つの名前に固定出来ないもんね…。
 膝丸は兄者呼びで無意識に逸話全てを内包してるけども。

・S4『Just Time』
 衣装が吸血鬼から王子に。
 腰布の内側が赤に白二引きの曽我兄弟の柄だ〜〜ってなってたんですが、儚い命でした腰布…。1分もなかった。
 まあ、あれ巻いたままピルエットも側転も出来ないもんね…笑
 でも2部は1部と地続きだよ感があって良かったです。
 曽我兄弟の定番柄だと知らない人には何故その衣装にいきなり赤と白???ってなりそうですけど…。
 最後兄者に頭ポンポンされてる膝丸可愛かったですね…。

・S5『不安定なFantasy』
 不安定なファンタジーって髭切、膝丸の逸話のことか??と思いましたが、ディレイ配信でよくよく聴いたら歌詞の内容はそんな不穏なものじゃなくてホッとした曲です。普通に可愛い曲だった…。
 離れ離れになってる時期の兄弟がお互いに今この背中に羽根があれば…って思ってる曲だと勝手に認定してます。思うだけなら自由だろうって歌詞でも言ってるし!笑
 サビがキャッチーで好き。ライブだとちょっとキーが高いのか声が掠れ気味になってましたが、その掠れ具合?上擦り具合?が逆にグッとくるやつでした。

・S6『Kizuna』  
 冒頭と最後、兄者ちょっと弟を真顔で見過ぎですね?????ってなったやつ。それ以外でも背中をよく見てるような…。
 その真顔の意味を教えて……美形の真顔怖い…。
 執着…に、見えてしまいます……。

・S7『獣』
 この曲を2人でやるとは思ってなかったのでキャーッてなりました。グラフィックポイ、やっぱ舞台映えするもんね…。
 膝丸の腹掛、首の紐を緩く結び過ぎなんだと思うけど位置が下過ぎて見ててハラハラして画面に集中出来ない!!ってなってたんですけどwww 
 回によってはtkb見えてたとか聞いたので再演の際はもうちょい上で結んで下さい…笑
 いやもう胸筋も見事なので別に見せてくれてもいいけどあられもないので出来るなら出し惜しみしてしまっといて欲しい。目のやり場に困るので!
 衣装の右側が兄弟で白黒逆転で相手の色になってたのが新鮮でした。

・S8『舞』〜G線上のアリア
 日舞の素養は全くないんですけど、手の仕草、ちょっとした膝の落とし方でとても嫋やかに可憐に見えるの凄いなぁと思いました。
 本当に加納さんに出て頂けて良かった……と心の中で手を合わせて拝みました。

 これ何故G線上のアリアだったのかな…。Gは源氏のG??とか思ってしまったけどそんな駄洒落…??

 バイオリンのG線しか使わないからこの俗称が付いたんだけど、これも源氏に連なる物語だからかな?


・S9『双つの軌跡~交わる時~』
 追加された歌詞、が…!が!!最高で!!!!
 語彙、語彙が来て……
 何度道が分かたれても引き寄せられて集う、交わるって…て……満ちては欠ける月の光と闇て……完璧に対の存在…。いや、対なのは知ってるけど!!めっちゃお互いを求め合ってるじゃん???!!って……いや知ってたけど。知ってたけどそんな明確に言葉にされると思ってなかったし、弟の「誰かの隣」が「あなたの隣」に変わるなんて思ってなかったじゃないですか。
 見慣れた戦闘服に衣装替えしたことも相俟って、1部2部通してのクライマックス感半端なかった…。
 あと上手く説明できないけど満願成就してこの曲に到った、という感覚がありました。
 いやもうこの戦闘服姿がやっぱり二振の基本だよね…。めっちゃカッコいい。

・S10『刀剣乱舞』~髭切膝丸 双騎出陣~
 毎回『双つの軌跡』で魂抜かれてぼんやりしたまま観ることになってるんですけど、大体いつも兄者の「万古不易の剣 活殺自在さ さぁ行くよ」の溢れる惣領みで我に返ってます。生かすも殺すも自分次第…相手の生殺与奪を完璧に握ってる…。

 他にも細かいことを言い出したらまだまだあると思うんですが、キリがないのでこの辺で。
 本当に双騎出陣、上演ありがとうございました。
 そして再演ありがとうございます。
 チケットをご用意されるべく来るべきその日まで徳を積もうと思います…。