じっと手を見る午前2時

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髭切膝丸 双騎出陣2019 アルバム感想

 髭切膝丸双騎出陣2019アルバム発売しましたおめでとうございます!

 お前どんだけ双騎について語んねんって感じですが、正確な歌詞が判ったことによる新たな気付きなどもあったのでまとめておこうかな、と思います。

 2部の楽曲中心です。

 あと、ちょこちょこBD収録の副音声やバクステの話題などもそのまま文字起こしすることはありませんが出しますので、その辺のネタバレ見たくないよ〜って方は御注意下さい。

 

 アルバムについてはCDも予約してたんですけれど、我慢しきれずに配信開始と同時にそちらも買ってしまったんですが、まず各配信サイトに登録されているアーティスト表記に驚きました。

 いや、そう書くしかないのは判るんですけど

 

 瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』髭切膝丸双騎出陣2019

 

 何事かと思いますよねwwww

 いや、確かに瞽女なんだけどさ!

 令和の御時世になってアーティスト名:瞽女 とか目にすると思わないじゃないですか…笑

 

 そして続く

 

 一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from 以下略

 

 ちゃんと『巣立ちの舞』からは曽我十郎・曽我五郎になってるし!

 あと母上は満江という名なのですが、劇中で名前出たわけじゃないから表記は母なのね、とか…。

 演者のお二人が台本開いて役名と役者名の表記見てびっくりしたと言ってましたが、確かにこれは驚くかも…笑

 

 1部については歌詞の聴き取りがあやふやな箇所はそうなかったんですけど、一万と筥王の歌詞表記が、年齢に応じて ひらがな→ちょっと漢字も入ってきた→通常の漢字かな混じり と少しずつ成長していて、悲しさ倍増しました。

 言葉も覚束ない幼児達が父を亡くして、この無念晴らしてみせよう…って…ウウッ

 

 あと表記でもう一つ意外だったのが、『あやなす音』での「雪 どーんどーん」でしょうか。

 てっきり「雪 どんどん」だと思ってたら予想以上に降ってたという…笑

 筥王くんも箱根で埋もれそうになりながら雪掻きしてたんですかね…。

 これだけだとあんまりなので、「季節 彩なす音」と「絆 綾なす音」の対比も美しくて大好き!というのも書き添えておきます。

 ダンスにおける回転も兄弟で横と縦、即ち横糸と縦糸、と思うと絆綾なす、って表現も三浦くん高野くんの演じる髭切膝丸にぴったりですよね。

 (あやなす、の漢字表記は 彩なす/綾なす で、どちらも同じ意味なのですが、綾 はそれ一字で 色とりどりの模様を織り出した絹=綾絹 の意なので。)

 日本語の美しさが際立つ歌詞だと思います。

 『巣立ちの舞』の「鳴謝の唄」も、鳴謝自体は深く感謝するという意味の単語で、それ自体は他にも類語が多々ありますが、ここで鳴くという字の入ったこの表現を選ぶことで自分達を雁の子に喩えている心情が際立つなあと思います。

 歌詞も台詞も本当に言葉の選び方が美しくて上手いんですよね、刀ミュ…。

 

 アルバムでは歌も台詞も新録なので、そちらの部分も新鮮に感じつつ、本当にますます歌上手くなりましたよね、二人とも。

 特に三浦くんは歌い出しや歌い終わりの柔らかさの表現がグッと伸びたように感じます。管楽器とかも、力強く鳴らすのは比較的簡単なんですけど、柔らかい繊細な響かせ方をする方が難しいんですよね。腹筋で支えないと安定した柔らかさは出ない。

 歌い方が声楽寄りポップス寄りと正反対なのに声を互いにめちゃくちゃ寄せて合わせてるというのは最初の感想でも書いたのですが、CD音源になると身体を動かす必要がないからか、更に溶け合っていて、2部曲などではどっちの声だ?となることもしばしば…笑

 その分、ライブ音源のが歌い方が好きだな〜という曲もあって、その辺りの聴き比べも贅沢な楽しみ方だなと思いました。

 

 そして2部!なんですけど。

 アルバム発売によって

 

 ・愛されんだ事件

 ・不安定なFantasy Full ver.事件

 ・「兄者」と書いて「あなた」と読む事件

 

 と、大きく3つの事件が起こってまして…!笑

 

 取り敢えず順番に語っていこう…。

 今回は髭切膝丸の二振り+母上/瞽女/別当ということで、今までの他公演の2部と違い、既存曲も上手くチョイスしながら楽曲構成に物語性を持たせたものになっているな、と感じました。

 各曲ごとの感想はあとで書きますが、構成から私が受け取ったイメージは、

 

 ・『クロニクル』…源氏の盛衰とその重宝として一族を守ろうとしていたけれど出来なかった、その後も刀として在り続けた髭切膝丸の歌。

 ※ クロニクル(chronicle)=年代記 (真偽が定かでない伝説が含まれる時もある)

 ・『 Surrender』『Just Time』…二振り揃ってる時のイケイケな兄弟の歌。

 ・『不安定なFantasy』『Kizuna』…離れ離れになっていた髭切膝丸が片割れを求め想う歌。

 ・『獣』…本丸で刀剣男士としてまた共に戦うことになった髭切膝丸が再びイケイケに!(もうちょっといい言い方はないのか笑)

 ・『双つの軌跡〜交わる時〜』『刀剣乱舞〜髭切膝丸 双騎出陣〜』…ミュ本丸での髭切膝丸の関係性、その在り方。

 

 このような感じでした。ざっくりですが。

 (G線上のアリアに関しては少し公演後の感想に書きましたが、まだあまり考えが纏まってないのでここでは省きます。鷺娘のイメージで…と言われたあの女性は誰を表してるのか、個人なのか複数の女性の集合体なのかまだちょっとしっくりくるものがなく…。私的には虎御前の線はないかな。)

 

 今回アルバムで『不安定な〜』のFull含め、正確な歌詞を知るまでは薄ぼんやりとしかこの辺は考えていなかったんですが、上記の3大事件のお陰でもしやこれただの妄想ではなかったのか、だからステージ上での演出もああいう形だったのか、と自分的にしっくり腑に落ちた心持ちになりました。

 (あくまで私の中での話なので他の人に押し付けるつもりもありませんし、何が正解という話でもないので、見聞きした人の数だけたくさんの捉え方があるだろう、という基本的なことを前提とした上で私の見解を語ってます。

 

 因みにここでのステージ上での演出の話は、主に兄者の何故か客席ではなく弟に向かって贈られる投げキッスや、やや恐ろしさも感じられるほどの真顔で弟をガン見してる辺りの部分です。

 

 以下、曲順の感想と何故そんな結論に私が至ったかの話です。大体妄想逞しい。

 まあ、オタクから妄想取ったら何も残らないしな!笑

 曲や歌唱に関しては詳しい方がたくさんいらっしゃると思うので、そちらの感想を見て下さい。私の音楽の素養は小学生〜高校生まで吹奏楽部だったぜ、くらいのレベル止まりなので…( ˘ω˘ )

 

・クロニクル・ 

 桃源郷=源氏(河内源氏)が滅びず栄えること、砂に立つ楼閣=頼朝から三代で潰えた辺り、かな?

 因みに日輪の単語は太陽が天下統一の象徴だったことと、白地赤丸のいわゆる日の丸の旗を源平の戦いの際に源氏が使っていたのと関係するかな…平氏は金地赤丸だったし別にしないかな…笑

 

・Surrender・ 

 はい!愛されんだ事件の『Surrender』です!

 いやね、I surrender と 愛されんだ で韻を踏むネタって鉄板じゃないですか。

 でも、耳で聞く限りは男同士の信頼とか敬愛とかそんな感じの、歌ってるのが髭切膝丸なので、この場合はそのままストレートに兄弟の関係性の歌だと受け取れたので、そんな歌で愛されんだネタは使わないよね〜って思ってたんですよ…。

 なので、件の部分は発音的に I surrender に聞こえるなにがしかの英熟語= I shall なんとか〜 と I surrender なのかな?と予想してたんですが、歌詞を見てびっくり。

 

 I surrender 愛されんだ

 

 いやもうまさかね、そんなどストレートに兄弟愛ばーーんっと前面に出してくると思わなくて本当にたまげたんですけども…。

 「I surrender」の時点で、あなたには敵わない、降参だ、って何だか結構甘い感じじゃないですか。そこに更に「愛されんだ」をぶっ込むと、兄弟愛通り越してブロマンスっぽくなってしまうしさすがにそれはしないでしょ〜〜って勝手に思ってたんですが、結果は御覧の通りフッツーにぶっ込んで下さいました…。まじびっくり。

 この曲は、BDの副音声でキャストお二人が、弟の真骨頂ダンスだと言われた〜みたいなことを話してて、まあ髭切はこういうのは進んで踊らないよね、という感じのことを言ってたんですけど、こうして見るとダンスだけでなく歌詞も兄弟入り混じりつつやや膝丸っぽいんですよね。

 (三浦くん曰く、髭切は弟に付き合って踊ってあげてるそうで、副音声で「仕方ないね、弟」って台詞当ててくれてるんですけど、その声音が優しくて慈愛に満ちてるので、あの副音声はホントみんな聞くべきだと思う。)

 その上で、衒いなく堂々と「 I surrender 愛されんだ」と歌い上げている。

 もう全く自分への愛情を疑ってないこの感じ、どうですか…。

 この正確な歌詞を知って初めて、この公演は髭切膝丸の兄弟愛、対の刀であるという刀剣男士達の中でも特殊な関係性の持つ絆をとことん見せてくぞ!というものだったんだ、と気が付きました。

 

 1部は曽我物語を髭切膝丸が演じる、という体でしたが、ただ演じるだけなら十郎と五郎の最期を共に死なせるような改変はしなくても良かった筈。

 それなのに敢えて変えたのは、あの物語が十郎五郎に仮託した髭切膝丸の物語でもあるからです。

 (その場合母上は彼らを重宝とした源氏という一族の概念みたいなものになるのかな…)

 本公演では人数や時間の制約もあることもあって、普通にあの本丸にいて通常の範囲で出陣する限り、髭切膝丸の二振りが決意も強く手を取り合って…という状況にはなりづらいですし、剣巻準拠の対の刀だとしても今のように人の形を取っていない幼い頃から本当に仲が良くて…みたいな二次創作でなら見たぞ、みたいなシチュエーションを目にすることもまあ有り得ないですよね。けど、十郎と五郎に託せば、存分にそれを見ることができる。

 曽我物語を演じている以上、髭切膝丸そのままというわけにはいきませんが、その代わりに通常の髭切膝丸の姿では見ることのできないような仲睦まじさを十郎五郎に仮託する限りは目にすることができる。

 そして2部では、歌に想いを託すことによって二振りの強い絆を見せることができる。

 楽曲構成に物語性があるのはその為なのか、とアルバムが発売されてようやく素直に受け取ることができました。

 公演の感想の時点で「愛されんだって思ってました」とか書いてますが、その時点ではそんな直球に兄弟愛を全力で打ち出してくる筈がないと思っていたんですね…笑

 今となっては、そりゃ兄者も客席じゃなくて弟に投げキッスするし、弟も観客じゃなく兄者に指ビッってするわ!!って感じに完全に腑に落ちたので、本当に正確な歌詞って大事だな〜と思いました。

 

 で、その歌詞なんですけど、立ち止まっても膝を折っても相手を感じて立ち上がってるのが『Surrender』です。

 それに対して、君さえいるなら立ち上がれるはずでも(君はいない)のが『不安定なFantasy 』……待って、後者はただの空想的なラブソングと思ってたけど、この2曲もしかして対になってるな??ラブソングと見せかけてめっちゃ兄弟の曲だな??

 まあ、ここは本当にあくまで私の感じた解釈なので、異論はたくさんあろうかと思います。

 何でやねん!と思った方は、これ以降も何でやねんのオンパレードになりますので、そっとこのブログを閉じることをおすすめします。

 強火の妄想だと自覚してるので、苦情は受け付けませんが、誰かに自分の考えを押し付けることもありません。何を感じるのかは個人の自由なので!

 

 …と、再び予防線を張ったところで

 

・Just Time・ 

 ときめきに逆らえない、いやもうこっちの台詞ですね!な『Just Time』。

 イケイケ兄弟の曲と書きましたが、この曲では風よりも風になってくのに対して、『Surrender』では風は永遠を予感させて不意に凪いでいく辺り、『不安定なFantasy』とは別枠で『Just Time』と『Surrender』も対の曲なのかなと思いました。

 千年越えの二振りですが、共にあれば未来に向かってどこまでも突き進んでいける。

 キャストのお二人の若さともリンクした歌詞だとは思いますが、二振り揃えば無敵感がどの曲よりも強い歌だなぁと思っています。

 

・不安定なFantasy・ 

 Full ver.が!!!!来たぞ!!!!!な『不安定なFantasy』。

 公演時には客降り曲だったこともあって、夢女子製造ラブソングか?と思ってたんですが、前述の通り『Surrender』があまりに直球ストレートな兄弟愛ソングだったことと、Full ver.の歌詞を知ったことによって、この曲も空想色の強い遠恋ラブソングから、それに見せかけた離れ離れになった時期の兄弟が互いを想う歌に私の中で解釈が変化しました。

 

 離れ離れの時期の髭切膝丸の心情は『双つの軌跡〜交わる時〜』での追加部分の歌詞に顕著に表れています。

 「対なるもの 幾度 巡れば 出会える?」だなんて、通常の兄弟ではどんなに仲が良くても言わない。これは二振一具の刀である髭切膝丸だからこその言葉です。

 二振りで在るのが正しい形であると定められた刀であるからこそ、引き離されれば互いを求める。何故なら彼らは「満ちては欠ける 片割れ月の 光と闇」だから。

 片割れ月とは半月のこと。その光と闇ということは、即ち彼らは二振りが揃わなければ真円には成り得ないということです。丸い月の表と裏ではないんですね。

 

 そして、『不安定なFantasy』というタイトルからは髭切膝丸の持つ伝承のあやふやさを想起させられますが、恐らくこれは意図的なものなんだろうと私は受け取りました。

 ・不自由で不器用な幻想=架空の恋人を想う形で片割れに会いたい気持ちを吐き出していること

 ・曖昧で不確かな幻想=伝承のあやふやさによって関係性の揺らぐ片割れの存在

 なのかな、と。

 

 二振りでいれば永遠を感じさせるように凪ぐ風、未来へと吹く風は、この曲では乾いた風としていつでも二振りに吹きつける向かい風となっています。

 君さえいれば立ち上がれるのに、その君は側にいない。

 これらを考えると、やはりラブソングに仮託した離れ離れの兄弟を恋しく想う歌、1部で言うなら『あやなす音』ポジションの曲なのかな、という風に私は感じました。

 

・Kizuna・ 

 つはものでは客降り曲のひとつとして六振りで歌われていた曲ですが、こうして髭切膝丸の二振りだけで歌われるとあら不思議、分かたれた兄弟への想いを紡ぐ歌になりましたね??!とたまげたんですが、この曲、何よりも印象的だったのは公演の感想の方でも書いてますが、兄者がめちゃくちゃ真顔で弟を度々見つめていたところです。

 見つめ合うではなく、一方的に見てる。弟は恐らく兄の視線には気付いていない。

 兄だけが振り返って弟を見つめ、最後には一歩ずつ弟の背に近付いていくんですけど、その時の顔が本当に真顔。美形の真顔恐ろしい。

 髭切膝丸の伝承はあやふやだと書きましたが、どちらがよりあやふやかと言えばそれは膝丸の方です。何せものによっては膝丸は源氏の鎧だったりしますしね…。

 なので、つはもの本編において自分が実在しているか判らないから自分を箱根権現に奉納する義経の姿を見ない、という膝丸の不安は、膝丸という弟が存在しないかも知れない髭切の不安でもある。

 そう思うと、兄者が食い入るような真顔で弟を見つめるのも判る気がします。うっかり目を離したら消えるかも知れないんですよね、この弟。(だから今回の出陣で弟の実在性を補強した)

 ぱっと見、というか原作ゲームにおいて、兄者兄者と騒がしいのは膝丸ばかりで一方の髭切はのほほんとしていますが、少なくともミュ本丸の髭切は表には出していないだけで相当弟に執着があるのかな、と思いました。今回の出陣を審神者に進言できるのは、膝丸自身が審神者に箱根で不安を感じたと申告しない限り髭切しかいませんしね…。

 

・獣・ 

 刀剣男士として本丸で再会した兄弟がまたイケイケどんどん状態になった歌。

 これ、今回は髭切膝丸なのでこの二振りの曲に聴こえますが、実際どの男士達にも当て嵌まる歌詞なのが好きです。伊達にちょう人気曲じゃねーぜ!みたいなオールマイティーさ…笑

 右の手、左の手、と対称となってる部分が真剣乱舞祭での記憶もあって、やっぱこの部分は髭切膝丸が歌うのが一番しっくり来るな〜とか思っちゃいますけども…。

 アルバム版は公演時より「がなり」控えめですけど、Say 押忍!!が二振りとも雄々しくてテンション上がりますね。

 

・双つの軌跡〜交わる時〜・ 

 この曲については『不安定なFantasy』のとこでもちょっと書いてしまいましたが、「となり」から「交わる時」になっての追加部分が本当に衝撃で、初見時はあまりのことに二振りへの想いが募った挙句の都合のいい幻聴か???とさえ思ったんですけど、正確な歌詞を知って更なる衝撃がありました。

 

 「兄者」と書いて「あなた」と読む。

 

 いやホントこれが事件じゃなくして何が事件よ、とね?!!!(落ち着け)

 

 かなり重い互いへの想いをここまでも歌ってきてましたし、追加部分の歌詞も互いを切望して再び巡り会うのは今!という絆増し増し具合だったんですけど、「誰か」から「あなた」に進化したのは、この場を用意した審神者であるという可能性もあるかな…と考えてたんですよ。私がそう受け取ったとかではなく、聞いた人がそれぞれ好きにこれは誰のことかなーと想像できる感じの余白を用意しているんだろうな、と。

 そう思ってたんですが、蓋を開けてみればまさかの名指し!笑

 デスヨネ〜〜〜!!って初めて歌詞見た時は机に突っ伏しました。

 たとえ名前を思い出して貰えなくても自分は髭切という兄の弟であり、伝説は曖昧だけれど確かな存在だ、と今回の出陣で再認識することができたんでしょう。

 再演か、また別の機会かは判りませんが、いずれ兄者の「誰か」も「弟(と書いておまえと読む)」になるのかも知れません。そうなったら本当に最強兄弟極!って感じになりそう。

 

刀剣乱舞〜髭切膝丸 双騎出陣〜・ 

 二振りの刃が交わって放たれるのは煌めき、なんですけど、この部分で「きらめきに埋もれていたい / 溺れていたい」『Just Time』をちょっと思い出しました。

 作詞はそれぞれ違うんですけど、髭切膝丸を表す言葉としてある程度イメージは共有していると思うので。

 二振り揃えばときめきだらけのきらめきいっぱいだし、何なら風にもなるけど、刀としては万古不易(=永久に変わらないこと)って言い切っちゃうのも髭切膝丸らしいなと思います。

 

 

 ……また長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。

 

 

 色々な公演がどんどん中止になっていっている昨今、今秋の再演もどうなるか現状では不安ばかりがつのりますが、一日でも早くまた舞台を憂いなく楽しめる日が来ることを祈るばかりです。